今日のビショップ

November17th

STAPF

国も着こなしも問わない
“本物”のチロリアン

カジュアルファッションに取り入れられた民族衣装は様々あるが、その中でも「チロリアン」は誰もが一度は聞いたことがあるだろう。チロリアンとは、オーストリアのチロル地方の民族衣装やそのデザインなどを指し、チロリアンハットやチロリアンシューズ、チロリアンテープなどは有名ブランドのアイテムにも取り入れられているほど世界中で市民権を得ている。ちなみに、オクトーバーフェストなどで見るカラフルな衣装もチロル地方の伝統衣装だ。シュタップは、1958年にオーストリアの南チロル地方で設立された、いわば“本物”のチロリアンブランド。伝統に根ざしたチロルの民族衣装をベースに、現代的に洗練されたコレクションを展開している。こちらのTIROLEAN VESTも、チロル地方特有の縮絨ウール「ヴァルク」を使用し、伝統的な製法で作られた紛れもない本物。落ち着いたシンプルなカラーと厚手のウール素材の牧歌的な雰囲気、そしてチロル州の紋章が入ったメタル製ボタンが本物である証だ。しかしそのデザインは、ワイド目のシルエットや余裕のあるアームホール、トーン違いの同系色でまとめたパイピングの配色など、現代のファッションピースとしてしっかりモダナイズされている。冬の定番である厚手のニットやオーバーサイズのスウェットなどにも重ね着でき、軽量でストレッチ性があったり、高い保温効果や形態安定性を持つなど、アップデートされた機能面も日常使いにはありがたい。紛れもない本物のチロリアンでありながら、民族衣装の枠を超え、国もスタイルも問わずに使える。ファッションピースとしても、“本物”なのである。

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