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April28th

Padmore & Barnes

  • MOCCASIN SHOES(EXCLUSIVE)

    ¥41,800

復活を遂げたブランドの第二幕を心ゆくまで

幕末期、薩摩藩主、島津斉彬が推奨した産業のひとつとして誕生したガラス細工、薩摩切子。一度は途絶えた鹿児島の伝統工芸品が復活したのはおおよそ40年ほど前で、現在は島津家の末裔が設立した企業が新シリーズを発表するなど目の肥えた大人たちを楽しませている。昨年は、ラジカセなどの音響機器で知られたアイワが復活を遂げ、低価格帯のスマートフォンを発表したことで話題となった。ファッションシーンでいえば、ソニア リキエルの復活は一大トピックスとして数えられるだろう。一度は歴史に幕を下ろすも、その後の復活劇にはやはり心が躍らずにはいられない。〈Padmore & Barnes〉もそう。1934年にアイルランドで創業したシューズファクトリーで、自社工場で働く500人以上のスタッフと周辺の各家庭の縫い子たち数百名により、多くの有名ブランドの靴を作り続けてきた。しかし、時代の流れに順応できず2003年に廃業。そんな中、2012年に復活を遂げた。現在は定番を生産しながら名だたるブランドとのコラボレーションを展開。これまでの製造技術に最新のテクノロジーを導入して作り上げるカジュアルシューズは国内のみならず世界から高い評価を獲得している。そんなブランドの代表作といえば、スエードにクレープソール、そしてU字型のモカ縫いでお馴染みのUチップモカシンだが、隠れた名作として知られるのがこのストラップモカシンだ。今回は後者へ別注をかけ、しっとりとしたスエードに品を感じさせつつ程よくボクシーな印象に仕上げた。ゆえに、スラックスはもちろん、ジーンズやチノパンとの相性も申し分なし。奥深い歴史と共に、第二の人生を歩み出したブランドの力強さも感じさせる。

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