今日のビショップ
April4th
サーマルとの距離感をもっと縮める決定打に
サーマルがどれほど便利で、アメリカ人にとって身近な存在なのかは歴史が立証する。いつ頃から作り始められたかは定かではないが、少なくとも1910年代にはウールやコットンを用いたものが確認されているため、100年以上は親しまれているアイテムということになる。1982年に公開された映画『E.T.』では、主人公の少年がしょっちゅうサーマルに袖を通していたし、HIPHOP界のスーパースター、エミネムの自叙伝的作品の『８Mile』でも、本人が度々着用している姿を目にすることができる。軍の防寒用カットソーとしても、アウトドア時の必須ウェアとしても活躍したというのだから、その実力は推して知るべし。日本でも、アンダーウェアとしてよく知られた存在だったが、近年はデフォルメした画期的アイテムによりますます身近な存在となってきたように感じる。そして、〈GOLDWIN〉へBshopが別注をかけたこのアイテムが決定打となるに違いない。キックバック力に優れているため、どれだけ洗濯しようが型崩れがしにくく、吸水速乾性に優れているため汗をかくこれからのシーズンにもうってつけ。一枚でも胸を張って着られるようサイズ感も調整されている。同じ生地を使い、ウエストにドローコードを加えたゆったりめのボトムスもラインナップし、セットアップでもセパレートでも着こなしは自由自在。『E.T.』では主人公がパジャマ替わりにセットアップで着ている姿が見られるが、これだったら屋内ではもちろん、屋外でも活躍しそうなポテンシャルを秘める。スウェットに替わる新たな選択肢としてこれ以上の存在はないかも。
