今日のビショップ

March29th

ORCIVAL

  • LONG SLEEVE SHIRT

    ¥19,580

この春はミリタリーベースの軽やかなシャンブレーを楽しみたい

数多ある素材の中には、似て非なるものがわりと多い。スウェードとヌバックレザー、ナイロン素材とポリエステル素材などはいい例。ちなみに、スウェードは裏革でヌバックレザーは表革をサンドペーパーなどで擦り、毛羽立てる加工を加えたもの。世界初の合成繊維といわれるナイロンは、ポリアミドと呼ばれる樹脂素材(合成樹脂)から作られ、世界でもっとも生産量が多いとされるポリエステルは、ポリエチレンテレフタレートをベースに加工し製作される。どちらも石油を原料とし丈夫でシワになりにくいなど類似点は多いが、前者は耐寒冷性に優れ高い伸縮性を備えているのに対し、後者は熱に強く日焼けが起こりにくい。では、デニムとシャンブレーはどうか。一見混同しがちな両者だが、やはり明確に異なる。どちらもタテ糸に色糸を、ヨコ糸に白糸を使用するが、織目が斜めに見える綾織りで生地に厚みをもたせることで耐久性を担保するデニムに対し、シャンブレーはもっとも基本的な織りでもある平織り。丈夫ではあるものの薄手で通気性がよく着心地も軽快だ。表面へ糸が均等に現れるためタテ糸の色落ちが目立ちにくいという特徴もある。その魅力を、ぜひとも〈ORCIVAL〉の「LONG SLEEVE SHIRT」で堪能してもらいたい。ソースとなったのはU.S.NAVYのC.P.Oシャツ。往時の生地感やミルスペックアイテムに見られる紙タグの魅力はそのままに、今の空気にハマるゆとりのあるシルエットに仕上げた。ハイツイスト綿糸が生むシャリ感は暑い季節にも格好で、反応染料法を採用したことで移染や色落ちも制限。この春は、ホワイトデニムと合わせ、素材の違いを楽しみながらスタイリングするのも悪くない。

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