洋服やインテリアなど、長く愛用するものには長く愛用したくなる理由がある。自分好みのデザインだったり、機能的で使いやすいものだったり、その理由はさまざまだろう。ただ共通しているのは、長く使うほどに味わいが生まれ、魅力や愛着が増していくことだと思う。ロンドンの雑貨店〈LABOUR AND WAIT〉のトイレブラシ&バケツが、まさにそう。木製とブリキの素朴で温もりある質感、使い勝手も考えられたシンプルで不変的なデザイン……。洋服のデザイナーだったオーナーがセレクトしているだけに、生活感が出てしまう掃除道具ながら、インテリアの一部としてもサマになる佇まいだ。もちろん道具としての実用性も高く、天然素材でできたトイレブラシは、バクテリアが住み着いて雑菌を退治するので、ナイロンブラシなどに比べると清潔に保つことができる。バケツはドライフラワーを挿したり、カサ立てにしたり、あらゆる用途に使えるのも嬉しい。いわゆる消耗品ではあるものの、経年変化を楽しみながら長く大切に使いたくなる。そんな時代を超えて愛される道具といえるだろう。