〈ORCIVAL〉といえばの定番トート
ちょっぴり変化球が今の気分

トートバッグが元々は氷を運ぶための道具だったと知ったときは少し驚いたけれど、その丈夫さを考えると確かに、と納得した覚えがある。氷運搬用の道具としてアメリカで生まれたトートバッグが〈ORCIVAL〉の手に掛かると、どこかシックな印象に変わるのはある種の先入観からだろうか。フランスのリヨンで生まれた〈ORCIVAL〉は、フランス海軍向けに制服を供給していたことでも知られている。軍でも採用されるほど品質に定評のある〈ORCIVAL〉が作るキャンバストートバッグはまず、とても丈夫。そして使い込むほどに風合いが増していく。経年変化を楽しめるバッグはレザーだけだと思っていたけれど、帆布のトートバッグも育てる楽しさがある。マチ幅が広いのでたくさん入るし、荷物が少ないときも自立してくれるなど、機能性も十分。なのでブランドの中でもずっと人気のアイテムだ。そんな定番のキャンバストートバッグに、新たにペイントシリーズが登場した。ペンキを筆に付けてランダムに飛ばして着色する技法で、1点1点表情が異なる。外はまだ寒いけれど、気分は徐々に春ムード。一足早く春夏の空気感を取り入れたい今、まず初めに手に入れたいのはきっとこんなトートバッグだ。