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November29th

AURALEE

  • COTTON OILED CANVAS LINER BLOUZON(EXCLUSIVE)

    ¥85,800

ジェンダーレスな姿にワークウェアの新基軸を見る

今やワークウェアは男たちの専売特許にあらず。今となっては女性からも注目を集めるアイテムになっている。デニムやオーバーオールは言うに及ばず、カバーオールも選択肢に。その誕生は18世紀とされ、当時は農夫や高山労働者、鉄道作業員たちの暗黙のユニフォームとして広く浸透、愛用されていた。そのため、チョアジャケット、エンジニアジャケット、レイルロードジャケットなど、別名も様々。ユニークなのは、発端とされているアメリカではデニム地やダック地といったガシッとした生地が使われていたのに対し、ヨーロッパ圏ではモールスキンやコットンツイル、ヘリンボーンといった丈夫かつ柔らかな素材が採用されてきた点だ。特にフランスで愛用されていたものは、やや丸みを帯びた中性的な襟や上品な色味が特徴的で、ヴィンテージ市場でもとりわけ根強い人気を誇る。〈AURALEE(オーラリー)〉のCOTTON OILED CANVAS LINER BLOUZONは、そんなフレンチヴィンテージのレイルロードジャケットがベース。そして、ブランドを愛する女性なら既視感を覚えるかもしれない。それもそのはず。なにせ、コレクションではウィメンズのみの展開だったモデルを、今回はメンズも袖を通せるようにオーダーしたのである。とはいえ、コットンを極限まで度詰めしたキャンバス生地にオイル加工を施し、ハリと滑らかさを共存させた独特な質感はしっかりキープ。丸みのあるパターンや品を醸す色味は、おおよそ男性的なワークウェアとは一線を画す佇まいだ。ブランドらしい伝統と洗練さを調和させた美しい姿に、男くさいワークウェアに慣れ親しんできた男たちですら、きっと魅了されるに違いない。

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