釣りシーンと街をつなぐ一本は
最高に便利でリラックスできる

英国で「釣りは紳士の嗜み」とされている。とはいえ、ここ日本でも“趣味”釣りの歴史は思っているより長く、庶民の娯楽として本格的に浸透したのは江戸時代とのこと。ひとつには、幕府の寺院勢力の抑制から仏教思想の影響力が薄れ殺生への抵抗感がなくなったからとも、沿岸部に水運用の掘や人口の水路網が発達したからともいわれるが、どちらにせよ、多くの大人が釣りに興じている今を考えれば意義深い出来事のように思える。同様に近年、フィッシングシーンとファッションシーンとの距離感が縮まった感がある。牽引するのは、業界で60年以上の歴史を誇る日本の釣り具のリーディングカンパニー、DAIWA。きっかけとなったのは、“大自然と都市をシームレスにつなぐ架け橋”として2020年春夏に誕生させたブランド、DAIWA PIER39だ。ストリートテイストを落とし込んだデイリーユースなウェアが揃う同ブランドのアイテムを見るにつけ、フィッシングシーンのアイデアや機能は、日常においても非常に役に立つことを実感する。今季でいえばこちらのトラックパンツ。お得意のストリートな香りが立ち込める中、素材にはGORE-TEX INFINIUM™を採用。弱雨を弾き、防風性能にも優れる。高い透湿性に加え、背後に備えたベンチレーションは、内にたまった湿気を放出しながら体感温度をバランス良く保つ。懐の深いサイドポケットも移動時にはことさら便利。これを履きながら街をクルーズするのもワルくない。