今日のビショップ
March25th
今改めて見直される
伝統的衣服の魅力
後世に継承されるべき伝統的な手仕事というものがある。長い歴史があり、文化を育んできた国には特にそういうものが多いだろう。しかし時が経ち、合理化の波が押し寄せる中、そういったものの多くが失われてきたのも事実。失ってからその価値に気づくということは、どの時代にもどの世界にも往々にしてあることだ。そして今、時代は明らかに『本当に価値のあるものとは何か？』ということに焦点が当たり始めている。Pheetaの刺し子ジャケットもそのひとつだ。これはインドで最も古い刺繍方法のひとつとされている“Kantha(カンタ)”が施された服。おくるみや敷物、スカーフなどで使われることは多いが、ウエアになることはあまりないもの。メンズサイズで別注したジャケットとパンツは、リバーシブルで着られる事もポイントで、表裏で全く違った表情を楽しむことができる。思い切ってセットアップで着ることもぜひおすすめしたいが、このジャケットにシンプルなパンツやショーツを合わせたり、無地のトップスにこのパンツを合わせたりと、セパレートでも実力を発揮してくれる。一見、飛び道具的なデザインに見えるが、その実伝統的で普遍的。実際のところ、こういうアイテムこそ末長くワードローブで活躍するんじゃないだろうか。
