このブランドの魅力を知るには、そのバックボーンを知る必要があるだろう。と言っても難しい歴史を知る必要はなく、ポイントは2つ。まずSUGAR CANEとは1965年に日本に誕生した戦後初めての米軍向け衣料メーカーであるということ。日本の米軍基地関係者を対象として設立されたメーカーだ。そしてもうひとつは、国内への米軍サープラスの流通窓口としての役割も果たしていたということ。本物のアメリカのミリタリーウエアの仕入れの窓口だったというわけだ。故にブランドのフィロソフィーもものづくりのノウハウも、完全なるアメリカ仕込み。その視点においては日本で最も“本物”に近いメーカーだと言っていいだろう。このジャングルファティーグジャケットも然り。ディテールやシルエットをモディファイしながらも、その佇まいにはまさにオーセンティックなミリタリーウエアの匂いが残る。昨今、人気が高まるミリタリーウエアだが、トレンドに迎合せずそれでいて今っぽいスタイルを狙うなら、こんな1着がおすすめ。まさに“服好き”に愛される服だ。