例えば映画『アニー・ホール』でダイアン・キートンが演じた主人公アニーのように、ジャケットを気負いなくさらりと着こなす女性は、いつの時代も素敵だ。ただ、リモートワークやオフィスのカジュアル化が進み、ひと昔前と比べてジャケットを着る機会は随分と少なくなったかもしれない。ジャケットに対して固い印象がある人にぜひ試して欲しいのが、ビショップが今シーズン〈MEYAME〉に別注した、春夏にシャツやカーディガン感覚で軽く羽織れるようなテーラードジャケット。シワ加工が施された程よい透け感のあるシルク素材のシャツ地を使うことで、シルク特有のぬめり感や品の良さを残しつつ、カジュアルなスタイルとも合わせやすい一着に仕上がった。例えばORCIVALのボーダーカットソーやワンピースなどに合わせて、袖をまくって着こなすくらいのラフさがちょうどいい。気負わずに着られる日常づかいのジャケットとして、きっと多くの人にとって、ずっと手元に残しておきたい服になるはずだ。