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March25th

NEPLA.

  • EURO CLASSIC STRAIGHT PANT

    ¥28,380

再認識する、ファッションとしてのデニム

ワークウェアとして誕生したデニムパンツも、今やファッションアイテムとして認識されている。そんなデニムとファッションを繋げたひとりに、30年代後半から50年代にかけて活躍したアメリカ人デザイナー、クレア・マッカーデルが挙げられるだろう。彼女はデニムで、服の上から着るドレス、ポップオーバーを作るなど、多くの一般女性から支持を得た。片や、ヨーロッパに目を向ければ、ハイファッションの中でデニムをこよなく愛するデザイナーが登場。そう、イヴ・サンローランである。「ジーンズを私が(最初に)世の中に出すことができなかったことが残念でならない」と語るぐらいだから、その入れ込み様は相当なものだったろう。1970年頃にデニムをコレクションに招き入れ、以降、カルバン・クラインをはじめ数々のブランドがデニムを採用した。とはいえ、アメリカとヨーロッパではその風情が微妙に異なる。〈NEPLA.〉のこちらはどちらかというと後者の雰囲気。2020年春夏にデビューを飾った〈NEPLA.〉は、タデアイ、豆といった植物性染料を用い、現代的技術を駆使して染め上げる術に長けたブランド。こちらでは、大きく綾目の立ったオリジナル生地を丹念にロープ染色を繰り返して染め上げ、さらにヴィンテージ加工を施した。柔らかく軽やかな風合いはイメージするデニムとは一線を画し、深みのある色味はなんとも魅力的。今回は別注でゆとりのあるレギュラーストレートに仕上げられ、慣れ親しんできたタフネス&武骨なアメリカンデニムとはまた違った穿き心地が楽しめる。改めて、ジーンズがファッションウェアであることを実感させてくれる一本なのだ。

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