昭和を代表する映画監督、小津安二郎の魅力は、なんと言っても“赤”に尽きる。数ある作品の中でも『秋刀魚の味』(1962)では、赤い電話機や赤いベンチ、赤いスカートなどが画面の構図の中にワンポイントで配置されていて、その小道具や衣装に使われている赤が、ありふれた昭和の日常風景をモダンに一変させている。それと同じ妙技を感じるのが、ベルギーの〈SOFIE D'HOORE(ソフィードール)〉のチェルシーブーツだ。重厚感のあるソールとシュッとした品格あるフォルム。そのタブストラップに赤を挿し込むセンスたるや小津さんもきっと仰天必至。チラッと赤が見えるぐらいでジーンズをロールアップさせたい。
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