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November29th

SOFIE D'HOORE

  • DUFFLE COAT

    ¥239,000 +tax

ソフィー・ドールという
真摯なデザイナーについて。

〈SOFIE D'HOORE(ソフィー ドール)〉というブランドを聞いたことがあっても、デザイナー、ソフィー・ドールがどういう人かはあまり知られていない。アントワープ王立芸術アカデミー卒業のベルギー人デザイナーで、1992年に自身のブランドを設立したという情報は溢れているけど、それ以上のパーソナルなものが一切出ていない。30年近く歴史があるのに、控えめというべきか、目立たないというべきか。そこには理由がある。彼女は、派手なショーとキャンペーンをしない。広告もつくらない。後ろで支える投資家もいなければ、巨大なアパレルメーカーの傘下でもない。ブランドのロゴも控えめだし、ワンポイント刺繍などでブランドを主張しない。そして、デザイナー自身が服の前に出ない。あくまで上質さとクリエイションだけで勝負している。「ミニマルでクリーン、ピュア」と世界では評価されているが、その表現には語弊がある。どちらかというと「繊細で大胆」。ダッフルコートを例に挙げると、きめ細やかで滑らかな肌触りのウールを探し、見つからなければゼロから開発するという徹底ぶりで、ダッフルのオーセンティックなベースデザインを保ちつつ、木製トグルや麻縄ループの使い方や、フロントの大き過ぎるフラップポケット、エレガントに広がる美しいAラインは、繊細で大胆。クラシックであり刺激的。トラディショナルであり、ニューウェーブでもある。彼女の数少ないインタビューで、服作りのモットーに対する答えがすべてを物語っている。「時代を超越し、あらゆるトレンドより長持ちし、シーズンごとに、既存のワードローブに簡単に組み合わせることができる服を提案したい。私は完璧主義者です」。こういう真摯な姿勢で服と向き合っているデザイナーがこのご時世にいることが、とてつもなく嬉しい。

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