和食がユネスコの無形文化遺産に登録されてから早7年。ジャパニーズトラッドも海を越え世界のあちこちでブームとなり、モードシーンも席巻中。そんな今だからこそ日本のクラシックアウターである“はんてん”をあらためて推したい。久留米絣という木綿の生産地として知られる福岡県筑後市で創業した〈宮田織物〉が定番で展開している《わた入れはんてん》は表地の織りから自社で行ない、わたを入れ、とじる工程もすべてが手作業。1913年から受け継がれる「ひと織り、ひと針、愛情こめて」というスローガンも頷けるほど、表から見えない裏側の縫製まで丁寧で美しく、細部までハンドクラフトの力を感じる。保温性も高いし、着心地も良好。ライニングの赤もザッツ・クラシックだし、年末年始のおこもり時間にベスト。