こいつを片手にあの時のあの味をもう一度

〈EPPERSON MOUNTAINEERING〉がアメリカのカリフォルニア州に誕生したのは1973年。発端は、創業者であり、山をこよなく愛する登山家でもあった、マーク・エパーソンのとある不満からだった。彼は当時流通していたバックパックに満足できず、自ら納得のいくものを作りたいと一念発起。自ら生み出したアイテムは、多くの登山家たちから絶賛されブランド設立に至る。そして今もなお、クオリティを維持するためメイドインUSAを貫き、少量生産を続ける。その伝統を後世へ引き継ぐべく職人の人材育成にも余念がない。「LUNCH BAG SMALL」からもそのこだわりはヒシヒシと感じられる。極めて細いナイロン糸で製作しているため屈強にして軽量。ロッククライミングのデイジーチェーンで使われるチューブラーナイロンウェビングを使用した独特な形状のハンドルは、ブランドらしさと遊び心を湛えている。表と裏にはそれぞれひとつずつポケットが付き、弁当の付属品を持ち歩くのにもちょうどいい。思い起こせば幼少時、遠足しかり、運動会しかり、青空の下で食べる弁当のなんと美味かったことか。節約のためでもいいし、健康のためでもいい。あの時のあの味を今一度味わうべく弁当を作ってみるのもまた一考。その手始めとして、食材を購入する前にぜひこのランチバッグを手に取ってほしいと思うのだ。