甘くなりすぎない
大人に似合うフリルシャツ

フリルシャツというと、フェミニンやガーリーなイメージをもっている人がほとんどだろう。だが、フリルの歴史を辿ってみると、そもそもはヨーロッパの王侯貴族の地位を象徴するものだった。しかも女性ではなく、男性の権威を示す役割を果たしていたという。確かにレンブラント・ファン・レインの「夜警」をはじめとする歴史的な絵画には、フリルシャツを華やかに着こなす紳士が多く描かれている。また、男性のフォーマルスタイルに見られるヒダ胸タイプのシャツも、その名残なのかもしれない。〈BOWTE〉のフリルシャツは、メンズのドレスシャツから着想を得ている。大きめのフリルがあしらわれていながら、どこかカジュアルな印象を与えるのは半袖シャツに落とし込んでいるから。華やかさはそのままに、より日常使いがしやすくなっているのだ。使用している素材は、軽くしなやかな風合いが特徴のエジプト超長綿であるフィックスコットンボイル。先染めした8色の糸で構成したオリジナルのチェック柄が、着こなしに奥行きをもたらしてくれる。ヴィンテージ感の強いジーンズと合わせたり、かっちりとしたテーラードジャケットと合わせたり。フリルシャツをあえてラフに、かつメンズライクに着こなすのが気分だ。