ハングリー精神を
胸に抱くロゴT

Tシャツの中でも、ロゴTやレタードTを選ぶ際は、少し注意が必要だ。そこに書かれたブランド名や言葉が、時に着る人自身のメッセージとして周囲に捉えられてしまうから。だからこそ、若い時はストリートブランドのロゴTや、反骨心溢れるレタードTを好んで着ていた人も、年齢を重ねると共に柄Tやシンプルな無地Tへと手が伸びるようになっていく。もういい年齢だ。キャリアも立場もある。しかし中には「でもホントは……」という想いの人もいるだろう。そんな想いを持った大人が立ち上げたブランドが〈STAY HUNGRY〉だ。デザイナーのMatti Roseは、BMX界のレジェンドライダー。プロライダーとして世界中を転戦し、一時期はRedbullのサポートライダーとしても活躍。そんな彼は、競技者としての引退後も世界中のイベントでパフォーマンスを披露し、30代半ばになった現在も生活の中心にはBMXがある。そんな彼の「大人になっても楽でカジュアルな服を着続けたい」、しかし「大人なのだから少し上質なアイテムを身に着けたい」、といった想いを具現化するべく〈STAY HUNGRY〉はスタートした。ブランド名を遊び心たっぷりにデザインした「LOGO T-SHIRT」も、ヨーロッパ域のMatti Rose自身が信頼を置く工場で高品質なコットンを用いて作られ、程良く厚みがあり発色の良い白ボディは確かな作りの良さがうかがえる。ややルーズフィットな身幅にキレイな肩落ち、長めの着丈も、“カジュアルなのに大人っぽい”をしっかりと体現している。一芸を極めたレジェンドライダーからの「STAY HUNGRY」というメッセージ。キャリアも立場もあるいい大人こそ、胸に抱くべきロゴTだと断言したい。