歴史もつくりも“伊達”じゃない
伊達男を約束するスーツ

イタリアの男性が伊達男と言われる理由。そのひとつとして、確実に言えるのが、イタリアンスーツ。イギリス、アメリカと並ぶ世界の3大スーツに数えられ、独特のしなやかさと曲線に色気を宿すスタイルは、日本でも多くの支持を得ている。実は、意外にもイタリアンスーツの歴史は第二次大戦後から。戦前まではイギリスやアメリカのスーツの下請けを主に行っており、そこで培われた技術が戦後間も無く、イタリアの美的センスや器用な職人技と相まって花開いた。CARUSOもまた、そんな戦後の“イタリアンスーツルネサンス”期とも言える1958年にスタートした、イタリアンスーツの歴史そのものとも言うべきテーラード・メンズウェアの専門ブランドだ。製品は100% made in Italy。スーツ、ジャケット、パンツ、オーバーコートの年間生産点数は10万点に達し、600人の腕利きのお針子とマスター・テイラーが作るそれらは完全に自社生産されている。こちらのBshop別注のスーツも、仕立ては全体に芯地が入った総毛芯で、仕上げは多くの時間がかかる手作業。大き目のピークドラペルや光沢感のあるウール生地が醸し出す雰囲気は品格があり、パンツはややテーパードを利かせることで、メリハリのある印象に仕上がっている。イタリアンスーツの王道的な色気を持ちながら、少しゆとりのあるサイズ感でカジュアルにも落とし込めるあたりが、ただの古き佳きにとどまらないイタリアらしい遊び心なのだ。聞けばCARUSOは今でも、毎シーズン数百のニュー・シェイプを試み、新しい素材や技術を取り入れ続けているという。決して“伊達”じゃないこだわりの一着は、着る人を間違いなく伊達男にしてくれるだろう。