普段の生活に寄り添うミッドレイヤー

山は、天候や気温が変わりやすい。標高が100m上がるごとに気温が0.6度ほど下がるともいわれる。それもあってか防寒対策にばかり目がいきがちだが、物事はそう単純ではない。体を動かしていれば当然汗をかき、それによって体が冷やされいっそう寒さを助長する結果に。だからこそ登山では保温性、防水性、速乾性、防風性といった、性能に特化したウェアを重ねることで対応する考え方がある。それがレイヤリング。主にベースレイヤー、ミッドレイヤー、アウターレイヤーの３種類に分けられ、寒暖の状況に合わせてそれを脱ぎ着し調整することが大事になる。そんな時、ミッドレイヤーの部類に入るインサレーション、いわゆる中綿の入った防寒着が威力を発揮する。これがまた暖かく、動きも阻害しないため思いのほか便利なシロモノ。こちらに袖を通すことでそれはより実感するはずだ。1950年創業の富山の老舗、津澤メリヤス製造所が前身のゴールドウインは、これまでスキー分野において高い評価を獲得してきた。その実力たるや、イギリスやスウェーデンのナショナルチームのオフィシャルサプライヤーを務めるほど。そして、2016年にはライフスタイルコレクションを発表。これまでに培われてきた技術力を遺憾なく発揮したデイリーウェアが大きな反響を呼んでいる。こちらはその中の一着だ。PERTEX® QUANTUMを採用したことで引裂強度が強いうえに非常に軽量。そして、別注によりサイズ感やダウン量を調整。アームホールを大きくとることにより、肉厚ニットにもアウターの上からもレイヤードしやすいフォルムに仕上げた。頼もしい機能面に加え着こなしの幅も広がるとあっては、もはや手を出さない理由はないのでは？