ペインターパンツの着こなしには、その人の好みがよく表れる。なぜならペインターパンツには大きく2つの顔があるからだ。ひとつ目は、トラッドなカジュアルウェアとしての顔。ペインターパンツはその名の通り塗装職人や大工の作業着として誕生し、今でも作業道具を携帯するためのループやポケットなどのディテールにその歴史が残る。アメカジやワークスタイルなどで好まれてきた、トラッドなカジュアルアイテムのひとつなのだ。2つ目は、ストリートアイテムとしての顔。’90年代、日本ではスケートやヒップホップ、ダンスなどのストリートカルチャーが勃興し、スケーターやラッパーが好んだパンツとして、極太シルエットのペインターパンツが大流行した。『Lee』のペインターパンツは、トラッドなアメカジ好きにもストリート育ちにも愛されてきたその王道。しかし、Bshopが『Lee』に別注したのは、そのどちらでもない“キレイめ”なペインターパンツ。ベースは’50年代の『Lee』のペインターパンツでありながら、当時の太すぎるボリュームを適度に削ぎ落とすことで、幅広いスタイルに合わせやすいシルエットに。春夏に展開していたものを今季はシーズンレスで着られるよう厚手のオンスに変更。新色の生成りは、インディゴよりも柔らかく、かつクリアな印象を与えてくれるのでレディースでも着用しやすい色味だ。スニーカーは勿論、革靴や上品なブーツにも馴染みが良く、ブロードのシャツやモヘアニット等のキレイめスタイリングのちょっとしたハズシとして取り入れるのもいい。ペイントのカラーまで生成りの生地に合う色をBshopから指定したこだわりの一本は、アメカジやストリートを通ってきた大人の、今の気分にフィットするペインターパンツなのだ。