過去に洒落者と称されてきた人たちに共通するもの。それはアイテム選びや着こなしの新しさはもちろんだが、そこはかとなく漂う色気もそのひとつではないだろうか。アイテムや着こなしがベーシックでも、そこにひとさじの色気が交わることで佇まいが魅力的になる。もちろんその人がもともと持ち合わせる色気もあるが、服で取り入れることも可能だ。例えばこのオーラリーのシャツのように。微かな透け感のあるシャツは、ブランドらしい繊細な色と透明感が魅力。極細のウールにシルクを巻き付けた強撚糸で織り上げた生地だからこそたどり着いた素材感だ。スラックスに合わせれば嫌味じゃない軽やかなエレガンスが手に入るし、古着のようなジーンズと合わせてもその土っぽさとの対比が面白い。いずれにしても、男性の色気を着こなしにもたらしてくれるに違いない。ワードローブに1枚あれば、何かと役立ってくれるはずだ。