今日のビショップ

November22nd

INVERALLAN

  • CASHMERE HAND KNITTED CARDIGAN

    ¥293,700

最後に残るのは結局
本質的なアイテムなのだ

時代が進むにつれて失われつつある手仕事の魅力。高い生産性が求められることでその価値がないがしろにされ、同時に作り手も減っていく。昔はあたりまえだったものが、今は希少になっているのが現実だ。しかし逆にいうと、だからこそ手仕事の価値がどんどん高まってきているのも事実。物事の本質を見抜く人ほど、即時的なものではなく本当に価値のあるものと向き合っている。インバーアランのハンドニットが注目されるのも、そんな背景があるからだ。インバーアランのハンドニットは少なくとも25,000ステッチからなる1枚のニットを、1人のニッターが約90時間かけて編み上げる。完全な手作業ゆえ手がけるニッターによって仕上がりに多少の違いはあるが、その曖昧さこそが画一的になりがちな今のスタイルに深みをもたらす。同じアイテムでありながらひとつひとつに個性があるというのは、考えてみれば素晴らしいことだ。そして何より、熟練した職人が各々のプライドを持って仕上げたものは、ひと編みひと編みに丁寧さがある。丁寧なモノづくりに支えられたものには時代に左右されない普遍性が宿り、そして長年着続けられる丈夫さが宿るのだ。しかもこのハンドニットは、カシミヤという贅沢な素材を使用しているからこそ、より愛着も沸いてくる。適正価格という観点においてもこのニットの価値は十分に語ることができるが、理屈ではないところでもっと素直に本質的に、その価値を見極めたい。

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