今改めて見直したい
“着続ける価値”のある服

“ヴィンテージ”と一言に片付けると一部のフリークのためのものに聞こえるが、冷静に考えるとその価値はとんでもない。数十年、場合によっては100年以上の時を超えても愛されるものなど世の中にそういくつも存在しないし、それだけ愛されてきたものはきっとこの先も愛され続けるのだから。ゴールドは、長年培ってきたヴィンテージ復刻の技術を元に「モダン・ヴィンテージ」ともいえるウェアを展開するブランド。時を超えて残り続けてきた服の魅力を吸い上げ、この先も時を超えて残り続ける服を世に送り出し続ける注目の存在だ。
今回ピックアップしたのはデニムのカバーオール。第二次世界大戦時、僅か数年間のみ生産された希少なモデルを忠実に再現したもので、これはヴィンテージ市場でもなかなかお目にかかることができない。そして生地は、1925年にLeeがワークウエアに採用したといわれる10.5ozの「ジェルトデニム」を使用。軽くて動きやすいのに丈夫というその着心地は、ぜひ袖を通して実感してみてほしい。さらに2本の細いステッチがアクセントを効かせ、ボタンは全て月桂樹ボタン。徹底的にディテールにこだわり抜きながら、ややオーバーサイズで仕上げることで現代的なムードも演出。ここしかない！　という絶妙なバランスで仕上げられている。サラッと1枚で着ても様になるし、冬はアウターの下に重ねてもいい。永く、広く、深く楽しむことができる逸品だ。