今の時代だからこそ気楽に被れるハットが大切だ

ON、OFF問わず、着こなしが緩和化されている今だからこそ、襟を正せるアイテムは大人にとって重要。シャツや革靴などはそのタグイといえる。ひとたび着こなしへ招き入れれば、紳士然とまでは行かないまでも、しっかり大人としての体裁は保たれる。まあ、もともと“Gentleman”の由来は、土地を持った地主階級を指すGentry、いわゆる身分でいうところの平民に分類される呼び名からきているともいわれているわけで。おそらく彼らも、身につけるモノの力を借りることで紳士的な佇まいを演出していたのかもしれない。そう考えれば、今や被り物もバケットハットやキャップが主流だが、ハットを持っておく周到さは必要だろう。そして、〈KIJIMA TAKAYUKI〉の「PAPER CLOTH HAT」は、今の大人たちにとって実にちょうどいい。別注で製作したこちらは、ブランドのシンボリックなモデルであるペーパークロスハットがベース。つばの長さやクラウンの高さを絶妙に調整し、持ち前のエレガントさを湛えながら、カジュアルシーンでも取り入れられるよう工夫されている。ペーパー製とはいえ強度は高く、ハリのあるテクスチャー感はシャキッとした印象。軽やかでドライな被り心地はこれからの時期にも安心だ。しかも、ポケッタブル仕様でどこへでも持ち運べて、イージーケアなため汗をかいても不安にさせないところもまたいい。日常はもちろん、旅先のお供としても申し分ない。肩肘張らず、だけど被ればどこか気品も。そんな逸品とくれば、気楽でいたいが気も抜けない大人にとって格好の福音となるかもしれない。