大人が着るべき“語れる”ニットT

Tシャツは最もシンプルな服のひとつ。だからこそ大人が選ぶTシャツには、しっかりと語れる背景やこだわりが必要だ。〈BIELO〉が生まれたのは、スペインのカタルーニャ州、バルセロナから車で1時間ほどに位置する人口900人足らずの小さな町。この町で1980年代から小さなニット工場を運営していたプイグ・ロメウ一家が、工場を革新的なグローバル企業に成長させたのはある転機からだった。それは、日本の職人技との出会い。日本のテキスタイルに触れ、その情熱に突き動かされたことをきっかけに、カタルーニャと日本のニットの伝統を融合させた唯一無二の技術で、世界的なメゾンから生産を請け負うほどのメーカーに進化を遂げた。そして2015年、一家の末っ子であるジョセップは、その技術と自身のモノづくりを結びつけることで、オリジナルブランドの〈BIELO〉を設立。〈BIELO〉はカッティングのバリエーションと多様なテクスチャーを特徴とし、一家が培った技術を駆使したコレクションは、シンプルながら実験的で、遊び心に溢れている。「OVERSIZED T-SHIRT」も、身頃はシームのない丸胴編みでストレスフリーな着心地。素材には綿の中でも最高峰の一つに数えられるエジプトのオーガニックコットンを使用することで極上の肌触りを備える。現代的なオーバーサイズながら、目の細かい18ゲージで編まれたハイゲージ生地にルーズさは皆無で、丁寧に編まれた生地は毛玉にもなりにくい。日本にも縁のある背景と、妥協のないこだわりを持つ〈BIELO〉のニットTは、酸いも甘いも知る大人こそ選ぶべきTシャツなのだ。