タウンユースで活躍する
“首元のヌプシ”

ダウンウェアの中でも名作として名高いザ・ノース・フェイスの「ヌプシジャケット」。“バルトロ”や“ヒマラヤン”と並ぶ、ブランドのアイコン的ダウンジャケットだ。1968年にサンフランシスコで創業して以来、テクノロジーの限界に挑戦し続けてきたザ・ノース・フェイスがヌプシジャケットを生んだのは今からちょうど30年前の1992年。過酷な気象条件下に対応するために、様々なアイテムを組み合わせる「エクスペディションシステム」というレイヤリングシステムの一環として開発された。ヒマラヤ山脈のエベレスト南西に連なる山嶺という名前の由来からも、紛うことなき本格派であることが窺い知れる。しかし、誕生から程なくしてヒップホップやダンスなどのストリートシーンでフィーチャーされ、ファッションアイテムとしても台頭。‘90年代後半には日本国内でもニセモノへの注意喚起がされるほどの人気となり、未だ人気に陰りは見えない。そのヌプシの名を冠したこのNUPTSE MUFFLERも、ジャケットの“伝説”的人気に恥じない完成度を誇る。レイヤリングの中で生まれたヌプシジャケット同様、簡単に着脱でき、保温性が高いのは当たり前。素材には50デニールのリサイクルナイロンを使用し、600フィルパワーの中綿には高品質ダウンを封入、ボリューム感がありながら軽量性を高めている。ホール状に仕上げた端に、もう片方を差し込むだけでマフラーとして使用でき、ポケッタブル仕様なので小さくしてバッグにすぐ入れられるのも使い勝手が良い。昨今、ダウンアウターいらずの暖冬が続く中、街着のミドルゲージニットや天然素材アウターのハズしとして取り入れるのに、“首元のヌプシ”は最適なのだ。