高品質にしてカジュアル。
楽しみ方は、あなた次第。

スニーカーの人気もさることながら、“一生物”の靴が欲しいとなればやはり選ぶべきは革靴。かといってドレスシューズでは行き過ぎだし、かといって中途半端なものも選びたくはない。となると行き着くのは、やはりサンダースだ。そもそもサンダースは、靴の聖地ノーサンプトンで約150年の歴史を誇る実力メーカー。イギリス国防総省に供給されるレザーシューズのほとんどがサンダース製という事実だけでも、その信頼度の高さがわかるはず。そしてそういった土台がある分一般市場向けの靴も製造コストが抑えられ、高品質でありながら他社よりも圧倒的にコストパフォーマンスの高い製品を作り続けることができているというわけだ。今回紹介するB.G.S.コレクションは、1880 年代～1950 年代にイギリス軍に供給されていたシリーズを現代に蘇らせたもの。B.G.S.とは「Boot,Ankle,General Service」の略で、別名「Ammunition （弾薬）Boots」とも呼ばれ、主に銃を専門に扱う兵士用に設計されている。一見ベーシックなサービスシューズのようにも見えるが、その実フォルムはラウンドでもスクエアでもない絶妙なバランスが特徴。タフさと上品さを同時に備えているため、スラックスにもジーンズにも相性抜群。トゥに独特なボリュームのあるそのフォルムは、ワイドパンツにもぴったりだ。グッドイヤーウェルト製法を採用しているので、ソールを張り替えることで長く愛用することもできる。ガシガシ気兼ねなくワイルドにはくか、丁寧に磨きながら履くか。楽しみ方は、あなた次第。