今日のビショップ

November9th

CASEY CASEY

  • BELGE COAT QUARTO

    ¥176,000 +tax

ヨセフおじさんのように
一緒に年を重ねたいコート。

『ヨセフのだいじなコート』という絵本を知っているだろうか? NYのグラフィックアーティスト、シムズ・タバックが1976年に発表した作品で、当て布でツギハギだらけになったコートを大事に着続けるヨセフおじさんの物語。擦り切れたらジャケットに仕立て直し、次はベストに。やがてボロボロになったらマフラーにアレンジして、最後の最後まで服を大切にするという話なんだけど、久しぶりに読んだら、クローゼットにアウターがたくさん掛かっているのに着たい服がない!と嘆いている自分がなんだか情けなくなった次第。あと、似合うとか馴染むとか、人と服との関係性についても考えさせられる。ヨセフおじさんは、ダック地のキャップを頭の上にちょこんとのせて、黄色のストライプのワークシャツにアジの出まくったブルージーンズっていうのがお決まり。小さいオーバル型の眼鏡とか、顔半分ぐらいもじゃもじゃに蓄えたヒゲとか全部が似合いまくりで、彼こそメンズ・スタイルの究極形なんじゃないかと膝を打った。だから、今季コートを買うなら、何十年も一緒に年を重ねたいと思えるようなスペシャルな1着が欲しい! そんなことを考えていた矢先に出合ったのが、〈CASEY CASEY(ケイシー ケイシー)〉のステンカラーコート。画家や陶芸家のキャリアを持つイギリス人デザイナー、ギャレス・ケイシーによるブランドで、厳選された生地はふっくら軽やかでありながら、洗い加工が施され、手仕上げで風合いを出しているから、まるで芸術家がユニフォーム感覚で着続けたかのような味わいとクタリ具合。共地で当て布を施したようにも見える身頃の大きなサイドポケットも、縦にストンと落ちるシルエットも何もかもがアーティスティックで、羽織った瞬間なぜだか無性に絵を描きたくなる。これをヨセフおじさんのように何十年も着倒したい。擦り切れてボロボロになってもずっと。

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