今日のビショップ

October26th

LABOUR AND WAIT

  • COLLATOR

    ¥15,000 +tax

本当に美しいものとは何か?
ジャーマンデザイン源流を辿る。

「革新的。実用的。美しい。分かりやすい。主張しない。誠実。恒久的。細部まで完璧。環境にいい。可能な限りデザインをしない」。機能的でありながら、ミニマムで美しいデザインを追求し続けたインダストリアルデザイナー、ディーター・ラムスは、グッドデザインに不可欠な10原則をこう定義し、iPhoneをはじめApple製品のほとんどを手掛けたデザイナー、ジョナサン・アイブにも影響を与えたと言われているが、そもそもラムスが電気機器メーカー〈BRAUN〉でデザイン部門のディレクターに就任する1961年以前にも、ドイツには10原則を体現する工業製品がいくつも存在していた。例えば、1942年にリリースされた紙の収納用コレーター。印刷業の関係者なら実物は見ていなくとも知っているかもしれない。紙を製本する際に使用するものだが、このファンクションとメカニズムはまさにジャーマンデザインの原点だと思わざるを得ない。アルミ製で軽く、アコーディオンのように折りたためて機能的だし、佇まいに無駄がなく、過度な装飾がないのに、存在感がある。水平に自立し、フックさえあれば壁掛けもできるから、マガジンラックとしても応用できるし、想像力次第でどんな使い方もできる。AirDropやデータ管理が主流で紙関連の業務用品が消えつつある今だからこそ、ラムス以前の質実剛健なジャーマングッドデザインに心を揺さぶられる。

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